2025年1月の記事一覧
家庭における愛
新年あけましておめでとうございます。
お正月を家族とともに過ごす、というのは日本の良き伝統ですね。
我が家には、中学生の甥が一人だけ帰省してくれたので、「初詣に行こう!」と教会に連れて行き一緒に座ってお祈りできました。
素晴らしい一年のスタートが切れた気分です。
今年はどのような一年にしたいですか?
今年の抱負、どのように考えていらっしゃいますか。
新年最初に、トビト記を読みました。
トビト(義人としてトビトと息子のトビア、その嫁のサラ)への神の絶えざる保護、苦難や迫害にあっても神に忠実に生きる姿が物語形式で描かれています。
わたしは4人の姪甥に、「人からして欲しいことを人にもしなさい(マタイ7・12、ルカ6・31)」と常々話しています。
トビト記には、その由来とも言える教えが書かれています。
目が見えなくなり、生きていることが辛く、死にたい、と嘆き暮らすトビト
嫁いだ夫7人が次々と亡くなり、何のために生きているのかわからない、この世から解き放って欲しい、と願うサラ
二人を繋いだのは、神の使いラファエルでした。
息子よ、日ごとに主を思い起こしなさい。
息子よ、できるかぎり施しをしなさい。
息子よ、すべてのみだらな行いから身を守りなさい。
息子よ、お前の兄弟たちを愛しなさい。
子よ、すべての行いに注意し、すべての振る舞いに節度を守りなさい。
お前自身が嫌うことを他人にしてはならない。
(トビト記4章抜粋)
この4章の教えは、現代でも親が子どもに伝えるべき全てではないかと思わされます。
兄弟、とは、この時代は親族(従兄弟など)を指しており、家族を大切にすることを意味しています。
ラファエルを伴ってトビアが旅に出る際、息子にこう語りかけるトビト
息子よ、旅に必要なものを整え、兄弟と一緒に出発しなさい。
天におられる神が、お前たちを守り、無事にわたしのもとに連れ戻してくださるように。
息子よ、神の使いが、お前たちとともにいて、無事に旅をすることができるように。
(5・17)
7人もの夫に(結婚したその夜に)死なれた娘サラがトビアと結婚することになり、翌朝トビアが無事に生きていることを知ったサラの父の祈り
「神よ、あなたは、あらゆる清く尊い賛歌をもってたたえられますように。
あなたのすべての聖者と被造物とが、いく千夜にわたって、あなたを賛美しますように。
主よ、彼らに憐れみと救いを与え、彼らの一生が喜びと憐れみに満たされますように」。
(8・15〜17)
二人の父の、こどもに対する愛情と神への賛歌が感動的で、ここも、現代の親のこどもへの願いの全てではないでしょうか。
サラの家での婚礼期間を終えて家に戻る際に、トビアが義理の両親へかける言葉も、親へのこどもからの愛の全てです。
「主がわたしに一生の日々、あなた方を敬う恵みを与えてくださいますように」。
(10・14)
ラファエルが神の使いであることを明かし、トビトたちに向けてこう言います。
日ごとに神を賛美し、かつ神に向かって歌いなさい。
(12・18)
ふと開いたトビト記には、わたしの今年の抱負の全てが詰まっていました。
家族への愛、親子の慈しみ合い、こどもへ伝えたい大切なこと、これがすべての家庭において大切にされれば。
改めて、家庭がすべての愛の根幹であることを、新年から再確認することができました。
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2025年の聖年は、次の教会への巡礼が推奨されています。
福岡教区 巡礼指定教会
浄水通 教会(福岡県)
大名町 教会(福岡県)
久留米 教会(福岡県)
小 倉 教会(福岡県)
佐 賀 教会(佐賀県)
島 崎 教会(熊本県)
八 代 教会(熊本県)
大 江 教会(熊本県)
久留米教会にも多くの方が巡礼に来られるかと思います。
初めて久留米教会に来られる方には、聖堂入り口に、「わたしたちのあゆみ(久留米教会の歴史)」「はじめて教会に来られた方へ(未信者向け)」という2種類のパンフレットと、12月に発行したみこころレターを置いております。
巡礼のスタンプラリーのためのスタンプも準備しております。
どうぞ、ごゆっくりお祈りください。
皆様にとって、2025年が希望豊かな一年となりますように。
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聖年の祈り
天の父よ、
あなたは、わたしたちの兄弟、御子イエスにおいて信仰を与え、
聖霊によってわたしたちの心に愛の炎を燃え上がらせてくださいました。
この信仰と愛によって、
神の国の訪れを待ち望む、祝福に満ちた希望が、
わたしたちのうちに呼び覚まされますように。
あなたの恵みによって、わたしたちが、
福音の種をたゆまず育てる者へと変えられますように。
この種によって、新しい天と新しい地への確かな期待をもって、
人類とすべてのものが豊かに成長していきますように。
そのとき、悪の力は打ち払われ、
あなたの栄光が永遠に光り輝きます。
聖年の恵みによって、
希望の巡礼者であるわたしたちのうちに、
天の宝へのあこがれが呼び覚まされ、
あがない主の喜びと平和が全世界に行き渡りますように。
永遠にほめたたえられる神であるあなたに、
栄光と賛美が世々とこしえにありますように。
アーメン。
聖年の日程表
https://www.cbcj.catholic.jp/wp-content/uploads/2024/04/JPN-CAL.pdf