2019年1月の記事一覧

久留米教会:七つの秘跡part1

久留米教会に入ると、すぐ右手にゆるしの秘跡(告解)のための小部屋があります。

毎週日曜日の朝は、優しい笑顔のジュゼッペ神父さまが、わたしたちのために祈り、待っていて下さっています。

 

 

この笑顔、癒されます。

許可を頂いて写真を撮りましたので、今朝は優しい笑顔も120%です!

 

ゆるしの秘跡とは、司祭のもとで自分の犯した罪(SinとCrime)を告白し、罪のゆるしを願うことにより、神様からの罪のゆるしが与えられるというしるしです。
罪がゆるされ、癒しと慰めをいただくことで、これからの生き方の勇気と力になります。

和解の秘跡ともいい、罪を犯したことで神様を悲しませたことを反省し、神様と和解する、ということだそうです。


わたしたちカトリック信者は、少なくとも年に一回はゆるしの秘跡に与ります。

「神様から離れた生活をしてしまった」という気持ちを感じたら、そのことを告解するのも信仰生活の助けになります。


わたしの場合、初めてゆるしの秘跡をいただいたときに神父さまが仰った聖書の言葉は、その後のわたしの信仰生活の指針となり、今でも大切にしています。

『あなたはキリストの良い香りです。あなたの姿が周りを照らしますように。』

20歳の時に神父さまからそう言われ、そのことをずっと心に刻んできました。

 

今日は、神父さまから特別に許可を頂き、もう1つの秘跡についても写真撮影させていただきました。

ご聖体の秘跡

 


このご聖体、ホスチアは洗礼を受けた者だけがいただく、『キリストのからだ』です。


3種類のチボリウム(ラテン語で、食べ物を入れる器)があります。

 

どれがどのように使うもの、という細かい区別はないそうですが、久留米ではこの3種類を使っています。

今年からホスチアの歯ざわり(味も‼︎)が変わったのにお気づきですか⁈

種明かしは、次週、宮﨑神父さまからのお話をお楽しみなさってください。

 

 

 

「聖書に全て書いてある。」

今日は、本をご紹介します。
世界的なベストセラーなので、ご存知の方が多いかと思いますが、
わたしは最近知って買い求め、没頭して一気に読みました。

 

 

1923年に英語で出版されたこの詩集、30数か国語に翻訳されているそうです。
文が美しい。
この携帯サイズの小さな本の中に、カトリックの教えが美しい散文になって凝縮されている気がします。
愛、結婚、自由についてなど26個のテーマに沿って預言者が語る、という設定になっています。

美智子皇后さまもご愛読されているようです。

「レバノンの詩人・哲学者・画家である著者のカリール・ジブラン。
20世紀のウィリアム・ブレイクとも称され、多くの詩人・思想家・政治家のみならず、
サブカルチャーにも影響を及ぼした偉人が、人間の普遍的テーマ…愛、労働、喜びと悲しみ、友情など
26の項目について深く語りかける詩集。」
(amazonの内容紹介より)

本の装丁も美しく、いつもバッグの中に入れて持ち歩くことにしました。
いつでも人に勧められるように。

箴言
好きなのです。
この本を読んでいて、箴言を深く掘り下げて咀嚼されているような気がしたのです。
箴言は、読んでいて心に刺さる言葉が多いし、
何よりも読みやすい。


心を尽くして主に寄り頼み、
自分の聡明さに頼るな(3・5)

口数が多ければ罪は避けられない
しかし、口を慎むものは賢い人(10・19)

寛大な人は満たされる
人を潤すものは自分も潤される(11・25)

心が楽しいと、顔色も晴れやかになり、
心に憂いがあると、気も沈む(15・13)

率直な戒めは、ひそかな愛に勝る(27・5)


『ソロモンの箴言』と言われる10章~22章、25章~29章は
さらりと読めるこうした名言ばかりでお勧めです。

曽野綾子さんの本に書いてありました。

「人生に必要なことは、聖書に全て書いてある。」

本当にそうなのです。

もう一か所、聖書の好きな箇所を。

ぶどう酒は程よく飲めば人にとって命に等しい。
ぶどう酒のない人生とは何であろうか。
時に応じて程よく飲むぶどう酒は、
心の楽しみであり、魂の喜びである。

シラ書31・27~28

 

佐久間神父様の翻訳の『預言者』の中から、一部ご紹介します。

愛があなたがたをさし招いたなら、愛に従いなさい。
たとえ、その道がどんなに厳しく険しくても。
愛があなたがたに語りかけたなら、愛を信じなさい。
たとえ、その声が、庭を荒らす北風のように、あなたがたの夢を打ち砕いても。
なぜなら、愛は、あなたがたに栄冠を与えると同様に、あなたがたを十字架につけるのです。
愛はあなたがたを育て、また刈り込みます。

夜明けに目覚め、飛び立つ思いで、愛のあたらしい一日のために感謝をささげること。
昼下がりには静かに休らい、愛の恍惚を思い出して味わうこと。
夕暮れには、感謝に満ちて家路をたどること。
そして、心では愛するひとのために祈り、
唇では賛美の歌を歌いながら眠りにつくこと。

とてもとてもお勧めの本です。

オルガンと聖歌

信徒会館のオルガンを修理に出していたのが戻ってきました。

このオルガン、1880年製のフランスのもので、日本には3台しか残っていない貴重なものです。
この、職人さんの手作りのオルガンは、これまでも何度も修理を重ねて大切に使われてきました。
今回は、長野県の吉倉オルガン工房の吉倉さんが長い時間をかけて丁寧に修理してくださいました。
職人の技が見える素晴らしいオルガンのようです。
長年にわたり何度も修理してきているため、元の状態がどのようであったかもわからず、
埃を取ることだけでも、とても大変な作業だったそうです。

 

 

 

早速、ごミサの演奏に使われています。

 

ミサで聖歌の伴奏をしてくださっているのは彼女たちです。


いつも、素敵な演奏でわたしたちの歌声をリードしてくれている、幸子さんと望さんです。(お名前も素敵!)

 

ごミサにおける聖歌、カトリックではとても大切にしている祈りのひとつです。
上手に歌うことが大切なのではなく、みんなが声をひとつにして心を込めて
「祈り」として歌うことを心がけたいと思っています。

ニューヨークに住む妹に会いに行くと、近くのカトリック教会のミサに行くのですが、
その教会では参列者はあまり歌いません。
なんと、プロ(?音大の学生?)の男女2名がミサの間ずっと、
立派なパイプオルガンの演奏に合わせてオペラ歌手のように聖歌を歌ってくれるのです。
侍者もたいてい、女の子が務めています。

 

 

 

旅先で現地の教会を訪ねるのは、旅の楽しみのひとつです。
久留米教会にもそうした方がごミサに参列されているのかもしれませんね。

正しい者たちよ
主の故に喜び歌え
心のまっすぐな者たちよ
主を賛美するのは麗しい
新しい歌を主に歌い
喜びの声に合わせて
巧みに琴をかき鳴らせ
詩編33・1~3

オルガンに合わせて、心を込めて祈り、歌いましょう。

 

今年の祈り

新しい一年が始まりました。

今年はどんなお恵みや出会いがあるでしょうか。

考えるとワクワクします。

 


以前読んだ祈りの本に書いてありました。

「朝起きて1番最初に心に浮かぶ考えで1日が決まる」

一年の始まりも同じではないかと思うのです。

どんな一年にしようか

どんなふうに過ごしていこうか

前向きな明るい気持ちで始めるほうが、お恵みが多くなる気がします。

 

パパ様カレンダーの1月のメッセージは

『澄んだ目と、信頼や希望に満たされた顔でわたしたちを見つめる子どもたちの笑顔を守るために、わたしたちは何をしているでしょうか?』

 

わたしには4人の姪、甥がいます。

毎日、彼女たちのことはお祈りしていますが、

今年はこのパパ様のメッセージを心に刻み、

いつも以上に子供たちのために祈ろう、と誓いました。

皆さまは、今年はどんなお祈りを抱負とされますか?

 

 

教会にしばらく来れていないという方を誘いませんか?

教会に行ってみたいというお知り合いを誘いませんか?

久留米教会は今年も、開かれた活気ある、お恵みの象徴のような共同体でありたいと思います。