行事風景
祭壇奉仕者選任式
祭壇奉仕者の選任にあたって
ペトロ 船津 亮太
「自分をささげる」神学院の授業で耳にしてメモしていた言葉である。これを黙想し、その意味を深められたなら、わたしは祭壇奉仕者選任を前にして準備万端、安心だろうと思っていた言葉である。
考えてみたら、信徒の皆さんはすでに教会に自分をささげておられ、先輩信者としてキリスト者の道を歩んでおられることに、すぐに気づかされた。わたしたちは皆、飼い主であるイエス・キリストに従って歩むのだ。そうであるなら、イエス様がわたしのことも導いてくれるから、わたしは行く。飼い主イエス様が自分をささげたように、わたしも自分をささげてみたい。この一生を賭けてみたい。わたしはご聖体をあずかることの尊さ、その重みをひしひしと感じつつ、選任にあたってこのように決意を固めた。
祭壇奉仕者の選任まで来られたのは、自分の力ではなく、常日頃、祈り、ささえてくださった方々のお陰だとあらためて感じる。その祈りに応えたいと思い、わたしはまた一歩、歩みを進める。選任式で「奉仕にふさわしい人になってください」とお願いされ、わたしは「アーメン」、つまり「そうなりますように」と答える。これからもふさわしい者となれるよう、努力していきたい。しかしイエス様のように「自分をささげる」ためには自分の力だけでは限界があり、充分ではないとも感じている。そんなわたしのために、これからもお祈りいただければ幸いです。