みこころレター

カトリック久留米教会誌 第2号

聖母被昇天に寄せて

 「『みこころレター』楽しく読ませていただきました。体の具合が悪く、教会に行けないので、ありがたいお便りでした。」そんなお声を信徒の方からいただきました。担当者の方のご尽力で『みこころレター』第2号、聖母の被昇天号を送り出すことが出来ますことをうれしく思います。久留米教会は、在籍信徒1000 名を超える大所帯です。司祭一人の力では、すべての皆様と関わることは、困難です。日曜ごとにミサに来られる方はもちろん、教会から離れておられる方、心身の不調で、ミサに参加出来ない方のために、ささやかですが、助けになればと思います。そのような方がおられましたら、どうぞ、配布したり、郵送したりしてください。

 かつては、地区制がしっかりしていて、各地区に地区長さんがおられ、その地域の信徒の方々のお世話をするというようなシステムが多くの教会にありました。当教会にもあったと思います。しかし、それぞれの地域に住む方々の結びつきや絆が希薄になり、地域力が弱くなったのは、いつごろからでしょうか。当時は、平屋の家屋に住む人が多かったので、隣近所と声を掛け合いながら暮らすという形がありました。しかし、住居環境が変わり、人々はセキュリティーのしっかりしたマンション等に住むようになり、互いの関わりは密ではなくなりました。孤独死や無縁死などという言葉がマスコミに出てくるようになりました。教会もそのような状況の中にあります。

 国籍や出身などに関係なく、信仰を同じくする者が、深く結び合い、助け合う教会共同体でありたいと思います。また、このレターを通して、転入して来られた方、また洗礼を受けて新しく教会のメンバーになられた方にも、教会内の活動や、動きを少しずつですが紹介していきたいと思います。このみこころレターが末永く継続され、久留米教会の歩み、歴史を刻んでいくものとなりますよう願います。

 最後に、生涯をキリストに捧げられた後、身も心も天に挙げられた聖母マリアが、テロや凶悪な事件が頻発するこの世界を守り、導いてくださいますように祈ります。

主任司祭 スルピス 森山信三


みこころレター第2号(行事風景)へのリンク

カトリック久留米教会誌 創刊号

ご復活おめでとうございます

 復活徹夜祭に入信の秘跡を受けられ、教会のメンバーとなられた方々、また初聖体を受けた子どもたちとともに、小教区すべての皆様に主の復活のお慶びを申し上げます。多くの実りのうちに復活祭を迎えられたことに感謝いたします。

 さて、「みこころレター」創刊号をお届けします。小教区報を作成しようと思ったきっかけは、病床訪問をする折に、様々な事情で教会に来られない方にも久留米教会の近況をお知らせし、みんなで「お祈りしていますよ」というメッセージを送りたいと思ったからです。また、教会内部の方々にも久留米教会でどんな行事が行われているか、あるいは皆さんの声、司祭の思いなど、さまざまな記事を載せ、さらに記録として、また小教区共同体の歴史として残していきたいと考えたからです。

 「いつくしみの特別聖年」という特別のこの年に、3 月には聖ヨハネ・パウロ2 世と聖ファウスティナの聖遺物が安置され、多くの方が祈りを捧げてくださり、「祈る教会」の姿が印象的でした。また、鐘楼も完成し、お告げの鐘が12 時と18 時には、久留米の街に鳴り響いています。
久留米の明治通りはシンボルロードと呼ばれ、シティプラザの建設、街灯の設置、道路の拡張など街並みも新たにされ変わりつつありますが、天に向かって聳え立つ私たちの教会はこれからも変わらずに、鐘を鳴らし、日々の時を告げ知らせ、久留米の街で神の現存を証していきます。

 教皇フランシスコは「教会は野戦病院たれ」とおっしゃっています。教会とは積極的に社会に門を開き、病む人、苦しむ人を迎え入れ、歩んでいく場所とも言えます。わたしたちも一人一人が福音宣教者です。
日々の生活の中で疲れた人に手を差し伸べ、福音を告げ知らせ、イエス様の愛の教えを広めるよう招かれています。この小教区報をとおして神さまのお恵みがすべての皆さんに行きわたることを望んでいます。
これからの歴史を展望し、開かれた教会として久留米教会が今後より良き発展をしていくことを願っています。

 最後に召命の道を歩んでいる2 人の神学生、船津亮太さんと横山智さんのため引き続きお祈りいたしましょう。

主任司祭 スルピス 森山信三


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